会長挨拶

この度、第40回日本脊髄外科学会を2025年6月12日（木）、13日（金）に秋田キャッスルホテル・にぎわい交流館AUにて主催させていただくことになりました。本学会の目的は脊髄・脊椎外科の臨床・研究に携わる脳神経外科医、整形外科医、ならびに関連領域の研究者が一堂に会し、討議を通して最新の脊髄・脊椎外科学の知識と技術を学び、神経科学の進歩を促進することであります。日本の脊髄・脊椎外科学の臨床レベルは世界をリードするものであり、学会の成果は医療福祉に広く貢献するものと信じております。

学術集会のメインテーマは「知行合一（ちこうごういつ）、エビデンスの構築と標準治療の検証」といたしました。知行合一とは陽明学の言葉ですが、知識と行動は一体であり、知は実践によって裏付けられるという意味です。本学会も40回を数え、脊髄外科のエビデンスを整理し、それをもとに現行の標準治療が適切かどうかを検証するべき時期が到来していることから、このテーマにさせていただきました。学会プログラムはメインテーマに沿ったシンポジウム、一般講演、ポスターセッションを中心に構成いたします。近年の慣習に倣い、ポスターセッションを充実させ、座長を脊髄外科学会のレジェンドの先生方にお願いしたく考えております。

秋田市は海と山に囲まれた風光明媚な都市です。歴史的には久保田藩の城下町、北前船の寄港地として栄え、文化と伝統が息づいています。また、清らかな水と豊かな自然に恵まれた日本屈指の酒どころでもあり、寒冷な気候が育む良質なお米を原料に、伝統と技術が融合した日本酒が数多く生まれています。ぜひ現地で地元の新鮮な山海の幸とともにご賞味下さい。

皆様のお越しを心よりお待ちいたしております。